2007/01/05

 

 前回のリポートからだいぶ時間が経ってしまいましたが、相変わらずスローペースでおおむね順調にレコーディングは進行し、唄も含めてこの日を入れて後1日で全ての録音が終了いたします。
 この日は予約特典用のバイオリンとピアノのための新曲「旋回」と言う曲を録音しました。予約特典用の曲は実はもう1曲有りこちらはギターとキーボードによる曲です。また、フランスのムゼアからも発売する予定で、こちらも日本版とは1曲違うラインナップを考えていますので、3曲も余分に日本版に収録されない曲をレコーディングしていましたので、更に時間がかかってしまいました。
 1月中にはミックス、マスタリングを終え、3月後半から4月前半の間に発売したいと考えています。
 ドラムのレコーディングから1年ちょっと掛かってしまいましたが、今のアウターリミッツの全てを表現したアルバムになっていると思います。発売日が正式に決まり次第お知らせするつもりですので、もうしばらくお待ち下さい。

レコーディング・レポート/荒牧 隆

 初日はとても緊張していたのだけれど、アコギをじゃかじゃか入れたあたりからはリラックスして録音できましたね。ちょっとうるさいかもしれないぐらいイロイロはいってます。実は海外録音 (てか海外出張中にヒマを見つけて録音)もトライしたんですけどね、時間の制約がキツ過ぎて実用的ではなかった。そうこうしているうちにテロ未遂騒ぎなんてのもあってギター持ち込めなくなったしね。そのかわりにビニール袋にパスポートとサイフ入れて...なんていう体験もできたけど、これはレコーディングとは無関係か。
 今回のメインは Godin の LG-XT というヤツで、こいつは、アコギみたいな音も出る (つまりピエゾつき) とかシンセもコントロールできる (つまり MIDIつき) という、飛び道具っぽいのが売りのカナダ産ギター。これを師匠曰く「新標準」のヘンタイチューニングで使ってます (下から CGDAEG)。あとは、サブに Steinberger のなんだっけ型番忘れた。こいつは音程が安定しているのが取り柄なので昔のライブではおなじみ。ケーラーつきレスポールも準備してたんだけどメンテの時間がとれずにお蔵入りで、これはちょっと残念かな。アコギはかれこれ 32 年連れ添ったガット (これも型番?) とスティールを二本(Ovation の Elite と Yamaha のミニギター)。チューニングは新標準だったり、旧標準あるいはそれのバリエーション (ドロップ D、ドロップ DG、ドロップCG、ナッシュビル) だったり。アコギは開放弦がキモチ良く響くのが最優先なので、曲によってフレーズによってマチマチですね。そうそう、レコーディングではチューニング変えれば済むけど、ライブではどうすればいいんだ? (笑)
 そんなこんなで録音は完了。イチバン大変だったのは「foobar という曲のギターソロがテイク n 回も逝ってしまったこと (汗)」なんかじゃなく、毎回毎回新しい弦を張るために早起きしなきゃならなかったこと、かな (なんじゃそりゃ)。なんだかレコーディング裏話になってしまいましたが、それはさておき、できあがりを聞いてみてくださいね。