2006/03/15


 約2ヶ月の準備期間を経て、いよいよ2006年3月3日OUTERLIMITSニューアルバム「Stromatolite」のレコーディングが始まりました。
このサイトでは、アルバム完成までの道のりを出来る限り詳細にリポートしていきたいと思いますが、メンバー全員が非常に多忙で、ましてギターの荒牧の参加予定が7月頃になりそうなので、かなり緩やかなペースで進めていく予定です。

 非常にローカルなレコーディングスタジオで最初のドラム録音が行われました。久々のレコーディングと言うことで緊張の色は隠せない桜井ですが、
 「あれっ!今までのプレーと何か違うぞ!」一皮も二皮も剥けたようなパワフルなプレーにスタッフ一同驚きを隠せない様子。
 本人曰く「出来るだけ無駄なプレーを省いてシンプルにすることで、逆に楽曲の芸術性を高める様に考えた」。
 なるほど、このことが今後のレコーディングに大きな影響を与えるのは必至。ただならぬ予感が走り抜けました。
 以前のアルバムまでのプロデューサーである上野氏とヴァイオリンの川口が応援に来てくれましたが、写真の掲載はNGでした、残念!
 久々に組み上げられたマイ・ドラムセットにご満悦のワンショット。そのサウンドは紛れもなく桜井ワールドその物です。

レコーディング・レポート/桜井信行

 本当に久しぶりのレコーディングでした。過去のアナログ24チャンネル以来。
建築で例えるなら、鉄骨が組み上がった段階で、プロ・ツールズを通してどのように変化して出て来るのか分かりませんが、色々と考えさせられました。今回はなるべくシンプルに演奏したのですが、過去の自身の演奏を聴き直したり、レコーディングに来てくれた上野氏のアドバイスも参考にしたりと、アウターでのドラムの役割を再考したのでした。
 仮ミックスを聴いて、自分のドラミングがかなり変わった感じを受けました。面白いもので、塚本から「やっぱり、桜井の音がしてるよな」と言う指摘も有りましたが、変わった部分ばかりに耳がいってしまいます。
 これからベース、キーボード、ヴァイオリン、ギター、唄、と重なる度に「万華鏡」を覗き込む様に千変万化していくのだろうな、アウターの音は、と思ったりもします。それもまた楽しみです。演奏する側が想像する以上に、アウターを今日まで見守って下さっている皆様に、「待った甲斐があった」と言われるアルバムになれば嬉しいですね。